「スウィーツは別腹」の生理学的・進化論的考察?
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
今日もクリニカのスタッフはお昼ご飯の直後から甘いものを食べています!しかも患者さんからの差し入れなどがあるのでその量も半端ではありません!!!「ご飯を食べた直後によくそんな甘いものをガッツリ食べられるね!?」と僕が聞くと必ず返ってくるのが「甘いものは別腹だから」という返事です(?_?)
女性がデザート用の胃袋を持っているわけではありません(当たり前ですね(^^ゞ)。ではこの「女性の別腹(べつばら)」とはいったい何なのかを今回は生理学的、進化論的に説明します。
まず血糖値とインシュリンについて理解してください。血糖値とは血液中に含まれるブドウ糖の濃さでこれがある程度以下に低くなると空腹を感じます。そして食事をしたり甘いものを食べると血液中のブドウ糖が増えて血糖値が高くなり十分な値になると満腹を感じます。インシュリンは膵臓から出るホルモンの一種で血糖値を下げる働きをします。ここからはグラフを見ながら読んでください。
男性の場合はインシュリンが女性ほど急激には出てこないので、この血糖値の低下が少なく、別腹があまり生じないのです。
というわけでスウィーツが別腹に入って行くのは女性の体質上仕方のない特技!?なのです。でもこの体質のおかげでは人類は進化・繁栄してきたのです。つまり進化論的に考えるとこの体質を持っている女性のみが食物の乏しかった原始時代でも妊娠や出産のための栄養を蓄えることができ、子孫を増やすことができたのです。
だからもし男性に「食事をしたばかりなのにスウィーツをよく食べるねぇ!」と言われたら、「この特技のおかげで人類は進化・繁栄してきたのよ」と言い返せばよいのです。
とここまで書いて気がついたのですが、このコラムをクリニカのスタッフが読んだら・・・もう僕は何も言えませんね(^_^;)
この日のデザートは患者さんが差し入れてくださったケーキと僕が学会の帰りに買ってきた赤福でした・・・があっというまに完食されてしまいました(◎-◎;)