院長コラム
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
毎日ニュースでは悲しいことが流れ、しかも1年前よりももっとひどくなっていて・・・
そして・・・あなたももういないのですか・・・
人間の想像力はとても弱いものです。
他の人の内面を想像することはとても難しく、隣に座っている人の悲しみを想像することさえ、とても難しいのです。
でも人がいなくなるということは、それがたった一人でもとても悲しく、大きいことです。
世界のあちこちで毎日数え切れない悲しみが生まれています。
クリスマスのジングル・ベルを耳にすると、僕はなぜか寂しく、襟を立てたくなる、と以前書きました。
今年も寒くなりそうです。
でもどんなに寒く、悲しくても、それを患者さんには見せません。それが医者という職業です。
笑顔を守り、一つでも笑顔を増やすのも、医療従事者の仕事だと思います。
新型コロナのワクチン開発でカタリン・カリコ氏にノーベル生理・医学賞が贈られました。
ワクチンと聞くと、『もう聞き飽きた』という方も多いと思います。コロナが出てきた時、多くの科学者はワクチンの開発には数年かかる。その間にどれだけの悲劇が起きるのか、と呆然としました。しかしカリコ氏が開発した技術で、たった1年で画期的な新型ワクチンが開発されたのです。
今『ウィズコロナ』という言葉が一人歩きしています。いえ忘れられているかのようにも見えます。
しかし、「ウィズコロナ」という言葉が意味するのは、リスクを受け入れながら社会経済活動を再開していく、ということであって、コロナがない時代に戻るなんてことは出来ません。
『なぜ今頃新型コロナ?』と思う方も多いと思います。でもウイルスがいなくなったわけでも、特効薬が出来たわけでもなく、戦いの状況は皆さんが思うほどには変わっていないのです。
再びコロナが増えると、そのシワ寄せで、他の病気やケガで亡くなる人が増えるかもしれません。
ワクチンの副作用が重篤になる方もゼロにはなりません。でもそういうリスクを受け入れる前提で、一人一人が自らの行動を考えていくのが『ウィズコロナ』です。
上野の国立科学博物館の恐竜博に行ってきました。
大の大人が恐竜か!?と言われるかも知れませんが、僕は恐竜が大好きで、また国立科学博物館に行くことは、僕にとってはとても感慨深いものだったのです。
僕は小さい時から恐竜が大好きで、小学校に入学した時、父に買ってもらった百科事典も恐竜のページばかり見ていました。
まもなく父は病の床についてしまったのですが、病の床で父が『病気が治ったら恐竜を見に行こう』と言ってくれました。ところが父はまもなく亡くなってしまいました。
一人で博物館に恐竜を見に行くことも出来ましたが、一人で博物館に行くということは、父の死を認めるようで、今まで出来なかったのです。
さて博物館に行くと、大昔の僕のような恐竜チルドレンがたくさんいて、真鍋真さん(※)がその一人一人の『好奇心』と丁寧にお話をしていました。
以前にも書きましたが、こどもの好奇心を育てることはとても大事なことだと思います。
恐竜じゃなくても、どんな好奇心でもいいと思います。小さなこどもの小さな好奇心をもっと育てていけるように、おとなは心がけるべきだと思います。
恐竜を見てとても楽しく、そして少し切ないけれど、気持ちに区切りがついたような一日でした。
今回はまずこの写真をクリックしてください。
ウクライナのヴァイオリニスト
その後ろに見えるのはかつての小学校
多くの子供が亡くなりました
坂本龍一さんがイリア・ボンダレンコさんに送った曲です
坂本龍一さんは亡くなりました
イリアさんの国では戦争が続いています
・・・言わずもがなです・・・