院長コラム
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
なぜか1年を振り返る時期になりました。その中で思い出す一つがオリンピック&パラリンピックです。
女子水泳選手の復活に医学の進歩という感慨も覚えましたが(※1:2020年8月)、また別の思いも新たにしました。
それは、「障害なんてない、あるのは個性の延長だけだ」という思いです(※2:2009年12月)。パラリンピックの水泳・自由形を見て、この思いを新たにしました。
小学生の時、自由形だからどんな泳ぎ方でもいいのに、おかしいと先生に聞いたら、「クロールが一番速いから」と言われました。速く泳ぐことだけが優先だったのですね!
でも僕は納得出来ませんでした。それがパラリンピックの水泳・自由形を見たら、みんなが『自由に』自分のカラダに合ったオリジナルの泳ぎ方をしていました。「これが本当の自由形だ」と長年の腑(ふ)が落ちました。
パラリンピックでは障害(※3)の程度によってハンディが付けられます。
オリンピックとパラリンピックを一つにして「オラリンピック」にして、今のオリンピックに出ている選手には一番少ないハンディを付けて、みんな一緒に泳いで、楽しめるようになれたらいいのになぁ、と思うのは極端すぎでしょうか。
※3:「障害」なんて存在しないと思うので、この言葉も使いたくないのですが・・・
新型コロナウイルスの患者さんが急激に減りました。でも、なぜこんなに急に減ったのかはっきりとは分かっていません。ということは、先行きは見えないということです。第6波は必ず来ると考えておいた方がいいということになります。
でも第6波が来ても、ワクチンが重症化を防ぐことは分かっていますから、ワクチン接種がもっと進めば8月のようにはならないと思います。
でもそれはワクチンを接種した人達の場合です。病気や体質でワクチンを接種したくても、出来ない人達もいるのです。小さい子供もまだワクチン接種出来ません。言い方を変えれば、新型コロナウイルスに弱い人達もいるのです。
7月のコラムで『4つのためにワクチンを接種する』と書きましたが、「ために」がもう一つありました。
周りの人がワクチンを接種して、弱い人に感染させないようにする、『弱い人達を守るために』です。
新型コロナウイルスは災害だと思います。そしてどんな災害でもそのしわ寄せは『弱い人』に来ます。
弱い人達をどれだけ守れるか、日本の実力が試されています。
「先進国」というとインターネットだとかそういうものに目が行きがちですが、本当の先進国とは弱い人達を守れる国だと思います。
◎『ワクチン』って知っていますか?
前回は『新型コロナウイルスは身体を壊しながら増えていくから危険なのだ』と書きました。
今回はウイルスと戦うためのワクチンの仕組みについてう〜んと簡単に説明します。
免疫と関係しているのは皆さんご存じですが、『免疫って何?』ということです。
新型コロナウイルスの場合『免疫=警察+自衛隊』と言えます。
まず警察のお仕事ですが、ウイルスは【どの家にも入れる合鍵】で家の中に侵入してくると前回書きました。
ワクチンはこの合い鍵にくっついて、鍵穴に入らなくするカバーを警察に作らせます。警察は町中をパトロールして、ウイルスを見つけると、ウイルスが持っている合い鍵にカバーをして、使えなくして、ウイルスは家には入れなくなります。つまり感染しにくくするのです。
次に自衛隊ですが、ワクチンはウイルスが侵入してしまった家を見つける道具を自衛隊に持たせます。自衛隊はウイルスが侵入してしまった家を捜して、攻撃して家をウイルスごと破壊します。
このようにして警察と自衛隊は協力して、静岡の町つまりあなたのカラダを守るのです。
でもワクチンを接種しても感染することもあります。これについては次回書きますね。
◎『新型コロナウイルス』って知っていますか?
新型コロナウイルスという名前を知らない方は、まずいないと思います。
でも、そもそも、ウイルスって何ですか?どうして危険なのですか?と聞かれて答えられる方は少ないのではないでしょうか。
今回はウイルスがなぜ危険なのかをう〜んと簡単に説明します。
新型コロナウイルスが危険なのはその増え方にあります。
分かりやすく例えてみます。身体の細胞の1つをあなたの家だとします。そして家がたくさん集まった静岡の町をあなたのカラダだとします。
簡単に言えば、ウイルスは身体を壊しながら増えていくのです。
静岡の町が全滅しなくても、壊されたあなたの家や町並みは後遺症というものです。
これを治すことが出来るのかはほとんど分かっていません。
ではウイルスと戦うにはどうしたら良いのか?それは次回にでもかきます。
そろそろというか、やっとというか、一般の方へのワクチン接種も始まりました。
副作用が恐くて・・・とためらっている方もいると思います。今回のコラムはそんな方、特に若い方にこそ読んで頂きたいと思います。
まず、副作用(※注1)が出るかもしれないのに、なぜワクチンを接種するのか。
それは4つの「ために」です。
新しい初めてのものを怖がる気持、新しい初めてのお薬を怖がる気持は、人間の本能としては、仕方がないかもしれません。(※注3)
しかも5年後、10年後に絶対安全かと問われれば、それに答えられる人間は、どこにもいないと思います。
しかし、人類は、いつの時代も未知の新しい初めての医術を恐れ、おののきながら未来を拓いてきて、だから今の私達がいるということ、これもまた事実なんです。
※注1:「副反応」なんて言葉を使うのは日本ぐらいです。これはワクチンの副作用についての間違った報道が多く行われてきたせいです。
海外ではワクチンでも「副作用」(Side Effect)と言います。
※注2:感染した人が多いほど変異株も多くなります。
※注3:もっとも、ウイルスの遺伝子を身体に入れる研究はもう30年以上も前から始まっているので、今回ののワクチンを新しいとは言えないと思いますが。
「生理の貧困」って知っていますか?そもそも静岡、そして日本に「貧困」なんてあるのか?発展途上国の話しではないのか?と思われる方もいると思います。残念ですが日本にも皆さんが思っている以上に貧困は存在します。コロナのような「災害」は貧富の差を広げます。貧しい人達は・・・言わずもがなです。
ナプキンなど生理用品すら買えない女の子、女性が日本中に、もちろん静岡にもいます。それももう何年も前から。それがコロナで増えています。
誰でも社会から色んなものを『もらって』生きて、育ってきたはずです。
『もらったもの』は『返す』のが人ですよね。
自粛も義務ですが、もらったものを返すのも義務ですよね。自粛という「考える時間」があるのですから、『自分が借りたままにしているもの』について考えてもらえれば、と思います。じゃぁ僕借りたものは?それはまた書きますね。
子宮頸癌(けいがん)という子宮の癌があります。この癌が原因で『日本では』、毎年3,000人近くの女性が亡くなり、1万の子宮がオペで切り取られてれています。
こんなの先進国では日本だけです。なぜ日本だけが?
子宮頸癌の95%以上はヒトパピローマウイルスというウイルスが原因です。ウイルスが原因ですから、ワクチンで予防できる癌なのです。他の先進国ではこの癌をワクチンで予防しているから少ないのです。ではなぜ日本ではワクチンをしないのか、原因はテレビ、マスコミにあります。
日本でも2013年からワクチンの定期接種が始まりました。しかしその後、このワクチンの副作用だというショッキングな映像、副作用が出たとする少女達のショッキングな映像をテレビが流して大騒ぎになって、接種がほとんど無くなってしまったのです。
その後、このワクチンの安全性は医学的に証明されています(もちろん、副作用がゼロというお薬はあり得ません)。テレビが流した映像がワクチンの副作用ではなかったことも証明されています。しかしワクチン接種はほとんど行われていなくて、毎年多くの女性が命を失っています。
多くの命を救えるワクチン接種をなぜ再度普及できないのか?それは次回にでも書きますが、これだけは覚えておいて下さい。
1. 子宮頸癌の多くはワクチンで予防できる。
2. 副作用がゼロ、つまり全くないお薬はあり得ない。
ちなみに僕は今ワクチン接種を打ってきましたが、
今までの予防接種の中で一番痛くなかったです\(^O^)/