院長コラム
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
先日、こんなことを聞かれました。「先生、『治療』っていったい何なんですか?」と。その患者さんの友人が癌で手術を受けたそうです。手術は大きな手術ではなく手術直後も元気だったそうです。その患者さんは、手術が終わって後はどんどん元気になって行くと思っていたそうです。しかし友人は抗癌剤治療が始まったらどんどん具合が悪くなって、今は寝たきりだそうです。
皆さんが病院などで受ける治療のほとんどは、簡単に言えば人をも傷つけるものなのです。治療はほとんどが薬と手術によって行われます。ところが、以前のコラムに書きましたが、薬はしょせん毒ですし、手術はいうまでもなく身体に傷をつけることです。
言いかえれば治療とは『病気と身体の両方を同時に傷つけるもの』なのです。それで病気が先に負ければ治療が成功したと言い、身体が先に負ければ・・・言わずもがなです。昔まだ抗癌剤などがまだ発達していなかった頃には、「ガンは死んだ。でも患者も死んだ。」という、外科医の無念な言葉があったくらいです。
僕はよく患者さんに「治療は少なければ少ないほど良い。」と言います。簡単に考えている方が多いのですが、手術はもちろん、脱毛やお肌の治療も「治療」です。もちろん治療がゼロになったらどんな病院でもつぶれてしまいます。でも外科医の頃のそんな思いがあるので今でも僕は「出来るだけ少ない治療を」と心がけています。
今回は少し美容皮膚科医らしいことを書きます。「乾燥肌」と聞くと冬の乾燥した肌を思い浮かべる方が多いと思います。ところが乾燥肌は秋の涼しくなって、湿度が下がっていく時期に作られてしまうのです。
涼しくなってくると皮脂、つまり脂汗は急に少なくなってきます。皮脂は肌を乾燥から守っているものですから、これが急に少なくなるということは乾燥から肌を守る力が急に弱くなるということです。つまり涼しくなっていくのよりも早く肌は乾燥してくるのです。
人の肌はうまく出来ていますから乾燥してくると乾燥しないように頑張ります。どう頑張るかというと皮膚の表面の角質という部分を厚くします。そうすると確かに乾燥しにくくはなりますが、逆に化粧水などが入りにくくなります。こうしてさらに乾燥がひどくなり、冬が来る前に乾燥肌が出来上ります。
昨年、「不潔のすすめ」というコラムを書きましたが、クレンジングや洗顔は少なくなった皮脂を落として乾燥をもっとひどくしてしまいますから、秋こそクレンジングや洗顔をもっといかげんにして『お肌を不潔に』して下さい。
誰でも「こんな美味しいものが世の中にあったのかぁ!」とビックリしたことがあると思います。先日そんなビックリを久しぶりに体験したので、今回はそれを紹介します。
昨年の静岡グルメで初めて紹介したのはお蕎麦の「くろ麦」さんでした。次に紹介するお店も決めていたのですが、今食べないとすぐに無くなってしまうものなので今回もくろ麦さんです(僕は決してくろ麦さんの宣伝本部長ではありませんが、念のため(^^ゞ)
今回の料理は「松茸せいろ」です。僕だって今までに松茸を食べたことはあります。でもこの松茸せいろはホントにビックリしました!(^^)!「松茸の香りってこんなに強くていい香りなんだ!」と、大げさではなく、本当にそう思いました。薬味を入れるのもももったいないぐらいでした。ただ松茸の季節は短いので「緊急版」として書かせてもらいました。
季節のものなのでホームページのお品書きにも載っていませんが、2415円だったと思います。当然ですが、他のお蕎麦よりは高いので、昨年までは注文したことがありませんでした。しかし今では「もっと早く食べておけば良かったぁ」と少し後悔しています(^_^;)
サプリメントや健康食品が流行っていますが、そんなものにお金を使うぐらいならこれを食べて『日本の秋』を堪能した方がよっぽど健康にも良いと思います。日本に生まれて良かった∈^0^∋
今年も八幡山の花火が上がりお盆も終わりました。お盆には、もう会えなくなってしまった人達を思い出すことが多いと思います。でもその時皆さんは何を思い出しますか?一緒に遊んだ想い出や顔、しぐさなどを思い出すことも多いと思います。それは僕も同じです。
でも僕が意識して一生懸命思い出そうとすることがひとつあります。それはその人の声です。顔や想い出の記憶は写真を見たりすれば簡単に思い出せます。でも声を思い出すのって意外と難しいんです。今僕たちが今こうして生きさせてもらっているのは会えなくなってしまった人達のおかげですから、その人達を忘れないように努力するのは義務だと思います。
でも悲しいことに人の記憶は時間とともに薄れていってしまいます。ですから、僕はお盆でなくとも、その人の声を思い出す、いえ一生懸命思い出そうとすることがよくあります。薄れてゆく記憶、すなわち『忘却』にあらがうのも僕たちの義務だと思います。
ある老夫婦がいます(老夫婦などと言っては大変な失礼に当たるかもしれませんが)。その御主人は自分では職業を選ぶことが許されない家庭に生まれました。生まれた時からもう職業が決められていて、しかも定年がありません。生きている限り働き続けなくてはならないのです。また、共働きなので奥様も生きている限り働き続けなくてはならないのです。
御主人はもうすぐ80才になりますが最近心臓の手術を受けました。しかしその後もまだ身体が万全ではないのに、仕事を再開しました。震災の被災地を回ったり、色々な仕事をこなしています。そしてその横にはいつも奥様が寄り添っています。
手術後の最初の仕事は震災の追悼式でした。後に分かったことですが、この御主人はこの追悼式に間に合うように手術を受けたのです。まだ術後間もなくで、もちろん足元も不安です。もしもの時にすぐに支えられるように奥様はかかとが特に低い草履を履いていたそうです。
このご夫婦について世の中には色んな考え方、思想があります。でもこのようなお姿を見ていると・・・「いつまでもお元気で」と思わずにはいられません。また若い自分たちはもっと頑張らなくてはならないのではとも思えて来ます。
今年もあたりませんように!?と言ってもジャンボ宝くじの話では【決して】ありません。今年も梅雨がやってきました。ということは「食中毒」の季節がやってきたということです。
以前のコラム「ナースキャップの想い出・・・その2」で書いたように子供の頃の僕は何でも生で食べていてついに伝染病の隔離病棟に監禁されるまでになってしまいました。でも僕はそれにもめげず(学習能力がないとも言えますが^_^;)何でも生で食べていたので毎年必ず梅雨時になるとお腹を壊していました。そして学習能力がない、懲りない僕は今でも生が大好きです。
焼き肉屋さんの食中毒でお客さんが亡くなった事件のあと、肉の生食は厳しくなり、レバーの生食は禁止になりました(Q_Q)↓でも僕はめげません!あるお店で今も生食を続けています。お店の方は「『以前は』生で食べられた新鮮なものなのですけれど火を通して下さいね」と言います。僕は「そうですよねぇ」と言って・・・生で食べてしまいます(^^ゞ
何をどう食べるかは『自己責任』ですから、たとえそれで何かがあって、保健所や警察の事情聴取があってもどこで何を食べたかなんて僕は絶対に口を割りません。でもあたらないに超したとはありませんよね、というわけで「今年もあたりませんように」と呪文?を唱えながら食べている僕です(^_^;)そして『当たりますように』と呪文を唱えながら懲りずに宝くじを買っているのも僕ですf(^-^;
『自己責任』という言葉が出てきましたが、自分の責任なのに他に責任の所在を求める風潮があるようです。日本が心配です。
今年もまた出版社?から「いい病院100選」のような名前の本に掲載しませんか?という営業が来ました。そこで僕は聞きました。ミシュランのように調査員が調べてうちの病院を選んだのですかと。そうしたらそうではなくて、病院の調査などはしておらず、結局はお金を払えばどの病院でも掲載できるということでした。
「100選」なのに全然「選」をしていないのです。でもその本を手にした一般の方は、選ばれた「いい」病院が載っていると思ってしまいますよね。全くのインチキだと思いますからもちろん断りました。
何でこんな話を書いたかというと先日こんなことがあったからです。当院では風邪でも癌でも患者さんの相談は何でも受けつけていますがこんな相談がありました。
「友人が乳癌になって静岡の○○病院で手術することになっているが東京の△△病院に行った方がいいでしょうか?」という質問でした。
東京の△△病院は癌センターのように有名ではないので、僕は「どうしてそんな病院を知っているのですか?どうしてその病院がいいと思ったのですか?」と聞きました。そうしたら「いい病院100選」のような本に載っていたから。」ということでした。
その△△病院は僕の実家の近所にあり、小さい時から知っている病院でした。そして昔は確かに優秀な病院でした。ところが経営者が変わってからは、売上第一、医療レベルはその次という病院になってしまいました。だから「いい病院100選」のような本にも大金を払って掲載したのでしょう。
静岡の○○病院は症例数も多く十分信頼出来る病院ですから、もちろん、その病院で大丈夫ですよ、と答えました。このように病気や健康の不安に「付け込んだ」本を僕も本屋さんでたまに立ち読みしますが、「ふ~ん、こんな病院もあるんだぁ」ぐらいのつもりで読む方がいいと思います。ちなみに「美味しいお店100選」のような本もほとんどはこれと同じです。
当院のスタッフの結婚式がありました。当日の朝に桜の花がパッと開いたとても良いお天気でした。二人を祝福するためにみんなが集まってきた、そんな素晴らしい日でした。
二人にとってはひとつの大きな節目です。人生にはたくさんの節目があります。この日のようにとても幸せな節目もあれば、そうではない節目もあります。でもその一つ一つの節目が人を強くしてくれるのだと思います。竹だって節目がなかったら簡単に折れちゃいますよね。
花びらを撒き散らして春が過ぎて行きます。そして暑さや寒さが辛い日も来ますが、春はまた来ます。必ず。
披露宴で餅つきがありました!当日はちょうど僕の誕生日だったので一番につかせてくれました。東京では臼や杵をしまっておく場所がないので餅つきはほとんどありません。ですから、僕にとっては生まれて初めての餅つきでした!(^^)!
披露宴ですから当然たくさん乾杯して、それから重い杵を振り上げたのでグラングランに酔ってしまいました(◎-◎;)
『グルメ、もっと美しく』といっても、このお店でこれを食べれば、美味しいうえにさらにお肌が若返る!?なんて虫がいい話ではありません。今回は、もっともっと美しく見えるようにしましょうというテーマです。といってもお化粧の仕方やシミ・シワの治療ではありません。『しぐさ、立ち振る舞い、お行儀』についてです。
なぜこんなことを書くかというと、ある小料理屋さんの御主人からこんな話を聞いたからです。その小料理屋さんはカウンターなのでお客さんのことがよく見えるそうです。
綺麗な服を着て綺麗にお化粧をした女性のお客さんが来るとその御主人はやはり「オッ!キレイだなぁ!(^^)!って思ってテンションも少し上がるそうです(やっぱり男って単純でお馬鹿さんですよねぇ^_^;)。ところがその浮ついた気持が木っ端みじんに壊されてしまうことが意外に多いそうです。どうして壊されてしまうのか、それは食事の仕方、食べ方だそうです。
まずお箸の持ち方、使い方だそうです。お箸を変な持ち方で食べているのを見るとそれだけでがっかりしてしまうそうです。お皿の上が食べ散らかしたようになっていたり、他のお客さんに気を使わなかったりしたら「もうだめだぁ(>_<)だそうです」。
お箸の持ち方、食事の仕方はほんの一例に過ぎません。ほんとうにキレイな女性は外見だけではなく、内面も、所作も美しく、そして何より健康なはずです。座り方、歩き方、色々な場面でみんなに見られています。もっともっとキレイに見えるようにしないと「もったいない」と思います。
僕がチリにいたのはもうずいぶん前ですが、日本食レストランが4軒ぐらいありました!チリ人の医者達を連れて行ったことが何回もありますが、みんなお箸を正しく持っていました!(^^)!