院長コラム
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
僕にもサンタがやってきました(∩.∩)。患者サン(タ!?)さんがプレゼントを送ってくださいました、
そしてプレゼントの中身は・・・
1本取られました(^^ゞ でも、嬉しくて飲むのがもったいない気がしてしまいます。本当にありがとうございました。
みなさんはサンタクロースがいると思いますか?「サンタクロースはいるの?」と聞かれたらどのように答えますか?
もうずいぶん昔のことだと思いますが、アメリカのニューヨーク・タイムスにこんな内容の投書が小さい女の子から送られてきました。「サンタクロースを見た人なんていないからサンタクロースなんていないってみんなは言いますが、サンタクロースはいないのですか?」
この投書に対してニューヨーク・タイムスは次のような社説を載せました。「愛情や優しさは目には見えないけれども必ずあります。そして愛情や優しさを信じる人には愛情や優しさがそこにあることが分かります。だからサンタクロースも信じる人のところには必ず来てくれます。」子供の質問にアメリカを代表する新聞が社説で答えるなんて素晴らしいですね。そして回答の内容も、こんなすばらしい文が書けるような医者になりたいです。
今年もあとわずかです。誰でも、自分には見えない色々な愛情や優しさ、思いやりに応援してもらって今があるのだと思います。残り少ない今年を元気で健康に乗り切ることを『今年の』目標にしてください。
以前薬の副作用について書きました。漢方薬といえども副作用があるので同じ薬を漫然と飲み続けるのはよくないと書きました。しかし病気になってしまったら副作用はあっても(どんな薬にも副作用はありますが)治療のために最低限の薬は飲まなくてはなりません。また病気にまではなっていなくても市販の頭痛薬や胃薬を常備薬として持っていて飲むことは少なくないと思います。特に12月は忘年会など日本ならではの「楽しい行事!?」があって市販薬に頼る方も多いと思います(外科医も例外ではありません(^^ゞ)。ではそのようにして飲む薬はどのようにして選んだらいいのでしょうか。
どの市販薬にも特長となる成分や薬学的理論があります。でも選ぶ目安は成分や理屈ではなく、医学的ではないとか原始的と言われるかもしれませんが(^^ゞ、服用して合うか合わないかなのです。ちなみに僕の常備薬はケロリンと太田胃散ですf(^―^;外科では最新の抗癌剤や1回分で何十万円もする薬剤を患者さんに投与することもありましたが、そんな時でも僕自身は頭が痛ければケロリンを、胃の調子が悪ければ太田胃散を飲んでいました。 ですから先輩に「1本何十万円もする最新の抗癌剤を取り寄せて、自分はケロリンかぁ」とよく笑われました。でも古くても安くても自分のカラダ に合う薬が一番いいのです。
癌の患者さんに「カニの甲羅やキノコから作られたものを飲みたいのですが」と聞かれることがよくありました。極論になるかもしれませんが、効いてくれて副作用がひどくなければ最新の抗癌剤でもイワシの頭でもいいと僕は思います。ただし、薬を服用したら合うか合わないかを必ず自分のカラダに問いかけてみなければいけません。このことは病院でもらった薬でも同じです。臨床の場でたまにあるのですが、全く同じ成分の薬でもメーカーが異なると、なぜか患者さんによって合う合わないが起きることがあります。薬は漫然と飲んではいけません。必ず自分のカラダに「効いていますか?」「副作用は?」と聞いてください。
前回のコラムで、お話しした獣医さんが絶対にいい獣医さんだと思いますと書きました。ではいい医者を見分ける方法はあるのでしょうか。最近本屋さんで「日本の名医百選」「良い病院百選」のような本をよく見かけますが、「日本の名酒百選」を選ぶように、良い医者や病院を選ぶ良い方法が本当にあるのでしょうか。
結論から先に書くと、良い医者かどうかを見分けるのは実際には非常に難しいと思います。例えば同じ大学病院の同じ外科に所属して病棟で毎日のように顔を見ている外科医でもどれぐらいの臨床能力、つまり診断能力や治療能力があるかはなかなか分かりません。ですから「この先生はこんなに手術がうまかったのか」と驚いたり、逆に「この先生はこんなにいい加減な臨床をする先生だったのか」とがっかりすることもあります。ある医者がどれぐらい優れているかは同じ患者さんを診たり、一緒に手術をするなどその医者の臨床を間近で見なければ、たとえ同じ外科医同士でもなかなか分かりません。
「百聞は一見に如かず」という言葉があります。確かに「見」は重要ですが逆に言えば「聞」はその程度のものとも言えます。ではどうしたらいいのでしょうか。こういう医者はいい医者と言えるものは残念ですが、ありません。
でもこんな医者は???と言えることはあります。その一つが前回のコラムで書いた「問診」です。診断は原則として、問診???診察???検査という手順で行われますが診察は問診で予想された診断を確認するため、検査はさらに診察を経て予想された診断を確認するためにあると言っても過言ではありません。問診や診察をおろそかにして検査はいけません。
問診を大切にする医者は、顔は笑っていても目は「医者の目」、そして耳はダンボの耳になっているはずです。病院で医者に診られているふりをしながら医者を見て、医者を見る目を養ってみてもいいと思います。
今回は、詐欺師の患者さんにだまされて無一文になった外科医の話・・・ではありません(^^ゞ 「患者さんにだまされるな」という医学的な格言についてです。
先日、獣医さんと話す機会がありました。獣医さんと話す機会など滅多にないので今まで疑問に思っていたことを聞いてみました。
質問1. 動物に点滴はどのようにしてするか。動物のようには毛の生えていない人間でも点滴が難しいことがあるのに、犬や猫にどうやって点滴を入れるのでしょうか?
回答1. 小さな猫でも探せばちゃんと血管が見えるそうです!(^^)!僕も今度クロちゃん(コラム第6回友情出演)で探してみます。でも駆血帯(腕をしばるゴムのバンド)はいやがるだろうなぁ(^^ゞ
質問2. アフリカゾウガメも風邪をひくってホントですか?以前、友人が飼っていたゾウガメが風邪をひいて大変だったと聞いて「本当に???」と思ったので聞いてみました。
回答2. 風邪にも肺炎にもなるそうです。亀も風邪をひくと鼻水を垂らすそうです!(^^)!しかも肺炎の疑いがあるときには胸(亀さんの胸ってどこ?)のレントゲンも撮るそうです!(^^)!
ここまでは動物に興味がある子供と同じレベルの質問でしたが(^_^;)ここからは少し医者っぽくなりました・・・人間の場合、診断は必ず問診から始まります。いつから、どの部分に、どのような症状が出てきたか。その症状の状態はどうか。今までにどのような病気をしたことがあるか。家族で似たような症状になったことのある人はいないかなど色々なことを聞かなくてはなりません。この問診を丁寧にすれば多くの病気はこの段階で予想がつきます。診察や検査はその予想を確認するためのものであると言っても過言ではありません。逆に言えば、この問診をおろそかにする医者は???です。診断において問診はそれほどまでに重要なのですが・・・動物に問診は出来ないですよね~(ドリトル先生以外は)。では獣医さんはどうするのでしょうか?
質問3. 病気はどのように診断するのですか?
回答3. 家族、いえ飼い主への問診だそうです。今回のタイトルの「騙されるな」というのはこの問診です。人間の患者さんの場合にも多いのですが、飼い主が思いこみをしていることが多いのだそうです。自分の(ペットの)病気は・・・だと思いこんで、それに合うような症状のみを話すことが多いのです。決してウソではないのですが、これを信じると誤診になってしまう可能性があります。例えばこんな患者さんがいました。「重いものを持ったら腰が痛くなった」と言って腰痛の治療をしていたそうなのですが、腰痛は重いものを持ったせいではなく乳癌の転移でした。重いものを持ったのは事実ですし、またその時に痛みを自覚したのも事実です。でもそのせいで痛みが生じたと医者が信じ切ってはいけなかったのです。
その獣医さんも問診(飼い主への)には気を遣うそうです。問診に気をつかうその獣医さんは絶対にいい獣医さんだと思います\(^O^)/でも・・・「医者の目」(コラム第19回)にはなってしまうかも(^_^;)問診も出来ないし一人一人(一匹一匹)異なるカラダを診る獣医さんはやっぱりすごいと思います<m(__)m>
今回は南米の女性のバストに関するエピソードを書きます。私がチリに癌のプロジェクトで行っていたときにこんなことがありました。患者さんは40代の女性でかなり進行した乳癌でした。当然僕は手術をしてから放射線や抗癌剤を考えたのですがその患者さんは、手術は絶対にしないと言い張るのです。バストを失うぐらいなら死んだ方がまだましだと言い張るのです。乳癌手術の縮小化が進んだ現在の基準を以てしてもある程度大きな手術は避けられないほどの乳癌でした。そして、これも驚いたのですが、チリにはそのような患者さん専門に放射線治療をする放射線科の開業医があったのです。そしてその患者さんは日本では考えられないような強さと量の放射線治療を受け、しばらくして私の病院に戻ってきました。その胸も肺もヤケドなどで目も覆いたくなるような状態で、手術も不可能な状態になっていました。しかしそれでもその患者さんはバストを失う辛さに比べたらまだましだと言っていました。
当時は日本でも乳癌手術の縮小化が進んでいましたが、癌から助かるためにはある程度の犠牲はやむを得ないという考え方がまだまだ主流でした。ましてその患者さんのような進行癌の方が乳房の切除を拒否することなどあり得ませんでした。ですからチリに行ったばかりの僕にはある意味ショックでした。また、胸がひどい状態になってからでさえもこれで良かったと言う患者さんにはさらにショックを受けました。日本と南米では外面的な美しさに対する考え方に違いがあるのは当然ですが、まだまだ患者さん、そして女性のことを理解出来ていないと痛感したのを覚えています。
と同時に日本で手術した患者さんのことを思い出しました。この日本の患者さんは僕に初めてバストの再建というものを考えさせてくれた患者さんなのですがいずれ改めて書きます。
その後も患者さんの心理を出来るだけ理解できるように、患者さんの話には可能な限り耳を傾けていますがまだまだ修行が足りないようで・・・クリニカのスタッフには毎日のように「女性心理がわかっていない」などと言われ続けています(>_<)ゞ(少しは逆セクハラかとも思うのですが・・・多勢に無勢です^_^;) 心の聴診器があるといいなぁ・・・(^^ゞ
「キリッとした顔にしてもらいたい」、「優しそうな顔にしてもらいたい」と患者さんに相談されることがあります。二重の手術や隆鼻などが患者さんの希望に対して効果があると考えられればそれらを施行します(もちろん不自然にならない範囲でですが)。しかしその二重や鼻も本人の努力でもっともっと美しく見せることが出来るのです。
人間の顔にはざっと数えただけでも10数種類の筋肉があり、この筋肉が協調して表情を作っています。腕や足の筋肉と同じで顔の筋肉もたくさん使って鍛えれば発達し、使わなければ萎縮して細くなります。
良く笑う人は笑う時に使う筋肉が発達していつでもにこやかな明るい顔になります。よく怒る人は怒っていなくても怒っているように見える顔になってしまいます。この“典型的な例!?”が「刑事の目」「医者の目」と呼ばれるものです。刑事さんは犯罪を、医者は隠れた病気を疑うのが仕事なので独特の目つきになってしまうのです(なりたくないですねぇ^_^;)
ジムなどでトレーニングをする前には必ずストレッチをします。これと同じで顔の筋肉にもストレッチが必要です。 顔の皮膚は皮下脂肪の上に乗っかっているだけではなく靱帯で筋肉にぶら下がっています。これがゆるむとやはり皮膚はずり落ちてきてしまいます(>_<)。化粧品はもちろん多くの美容外科用医療機器でも皮膚の下の靱帯や脂肪、筋肉にはほとんど作用がありません。
朝でも夜のお風呂上がりでも、鏡を前にしたらうんと大げさに顔を動かして顔中の筋肉を動かしてください。そして顔中の筋肉をもみほぐしたら、どんなにつらいときでも、いえつらい時こそ1回、ニコッと笑ってください。最初はぎこちなくても、なりたい表情を意識して作ってください。そしてストレッチとトレーニングです。鏡は使い方ひとつですべて魔法の鏡になるのです。
前回は美しい自分をイメージすることの大事さを書きました。今回は手術とイメージングについて書きます。
外科医が手術の前に手術をイメージすることはとても重要であると僕は思います。ただイメージの仕方は一般外科と美容外科では異なってきます。外科の手術は場面の展開が多いからです。例えば胃癌の手術にしても、開腹―腹腔内(お腹の中)の検索―リンパ節摘出―病変摘出―消化管吻合(残った胃や腸をつなぐ)―閉腹など場面の展開があります。したがってイメージを作るときには自分で劇を作っていくかのようにイメージを『手術までに』作り上げてから手術に望まなくてはなりません。まだ執刀したことがない手術なら先輩の手術を見たりや医学書を読んでイメージを作り上げます。絵を描いて紙上のオペをしたりもします。もちろん病気の状態は患者さんごとに異なりますからイメージ通りにはならないことも多いのですが、手術の前の夜、布団に入ってから頭の中で手術をすることは欠かせませんでした。
これに対し美容外科の手術は目なら目だけというように場面の展開はあまりありません。しかし自分の手術操作がどのような効果になるか、つまりどのようなシルエットになるかを『手術終了まで』イメージし続けなくてはなりません。カウンセリングの日に手術を希望される方が多いので「布団の中で」とはいかず、手術までのごく短い時間でイメージを作り上げなくてはいけません。もちろんフェイスリフトや豊胸、乳房縮小、脂肪吸引など場面の展開のある手術では外科の手術のようなイメージングも必要です。
外科医なのだからテレビドラマの外科医のように医学的根拠に基づいて次から次へと切ったり縫ったりしているのだろう、と思われている方も多いかと思いますが外科医の頭の中ではそんなことも起こっているのです。
色々なスポーツでもイメージトレーニングが重要であることは立証されています。スポーツでも、手術でも、そして美しくなるためにもイメージングは重要なのです。なろうと思わないものにはなれないと思います。 まずはイメージから、です。
「顔は作れます」と言っても美容外科の手術の話ではありません。以前コラムで書いた主観で見る顔、客観で見る顔を自分で美しくする方法です。今回はその初めとして鏡を見る時間を大切にすることについてです。ほとんどの女性は毎日鏡を見ていると思いますが、毎日のノルマのように同じ見方をしていませんか。
9月に初めてお化粧をするのは1日ですか、それとも3日の月曜日ですか?その朝は目覚ましをほんの少しだけ早くセットしてください。
まだ暑い日もありますが日差しにはもう夏の勢いはありません。いつまでも夏の暑さを引きずってはいけません。お化粧を少し変えてみるのもとてもいいことだと思います。女優さんが鏡の前で変身するように鏡の前で涼しい秋をイメージして夏を忘れ、颯爽とした顔になりきってください。心地よい秋風の中を颯爽と歩く自分をイメージして鏡の自分をそのイメージに重ねていってください。イメージすることで変わってゆくことは多くの女優さん達が証明しています。イメージできないものにはなれないし、またイメージできないことは出来ないと思います。まずはイメージから・・・
静岡はお祭りが多くて毎日のようにどこかで必ず花火が上がっています。花火は人一倍好きなのですが、自分が目にしている花火を見ることが出来なくなってしまった人たちのことを想いだしてしまうのは・・・年のせいでしょうか。
僕は子供の頃は一応ガキ大将だったのでそんなことはおくびにも出しませんでしたが、実は幽霊がとても恐くて暗いところに一人では行けませんでした(^^ゞ でも今はたとえ幽霊でも、会えなくなってしまった人に会えるのならば幽霊でも出てきてもらいたいと思うようになりました・・・これも年のせいでしょうか。
今年の花火を見られた人は、見ることが出来なかった人の分も来年の花火まで頑張って、来年も、そして次の夏も、毎年花火を見られるように自分を大切にしてもらいたいと思います。
前々回チリの美容外科について書きましたが今回はお隣のブラジルの美容外科について書きます。
最近は日本でも美容外科が一般的になってきましたが・・・ブラジルはケタが違います。二重や隆鼻はもちろん豊胸や脂肪吸引でも全く隠すこともせずにまるでお化粧品を選ぶように美容整形をします。テレビに出ているタレントさんは全員整形しているといっても過言ではありません(O_O)また一般の家庭でもお母さんが娘さんに「私は23才で豊胸したけどあなたはもう20才だから早めにした方がいいんじゃないの」などと話すことが珍しくありません!!!
チリではアンデス山脈の奥地に美容外科がありましたがブラジルには有名な小島があります。そこは小さな島に飛行機の滑走路と美容外科だけがあり、ハリウッドやヨーロッパのスター(女優さんだけではありません!)が小型ジェットで乗り付けて変身するのだそうです。もちろん普通の人たちは町中にある結構怪しげな美容外科に行っていますが(^_^;)また日本ではゴールデンウィークや夏休み、お正月の休みを利用して手術を受ける方が多いのですがブラジルではカーニバルに間に合うように「私は美容整形を受けるので仕事をお休みします」と宣言して手術を受けることが多いそうです(◎-◎;)リオデジャネイロではカーニバルのために生きている(自称!)ので毎年カーニバル前に仕事を退職して貯金で美容整形をしてカーニバルを楽しんでまた来年の美容手術&カーニバルのために就職する女性も別に珍しくないそうです(>_<)まさに距離だけではなく価値観も人生観もすべてが日本からは遠い国でした(^_^;)
世界にはまさに色々な人々、日本人とはかけ離れた人々がいます。でも自分とかけ離れた人に出会うことは日本にいてもあります。自分とは全く異なった人を受けつけないのではなく理解することは自分の幅を広げ弾力性を与えてくれ、本当の、広い意味での教養を形成すると思います。そしてそのような教養を身につけた方は必ず美しいと思います。
「もったいない」 この日本語独特の言葉はやはり素晴らしい言葉だと思います。「もったいない」という言葉はたいていはものに対して使われますが、女性の美しさにも言えることなのです。女性には誰でも美しくなる権利があります。しかしどのような権利でも、権利には必ず義務が伴います。美しくなる権利には美しくなる義務が伴うと思います。美しく輝き、光を放つのは女性の特権ですが、その光で周りを明るく照らす義務があると思います。
「子育てが忙しくて」とか「もう年だから」という言い訳を聞くことがあります。でもそれは美しくなる権利と義務を放棄していることに他ならないと思います。子育てが忙しくてもお母さんが美しければそれはお子さんにもきっと良い影響を与えるはずですし、子供が大人になっても自分の母親が美しければやはり良い影響を与えると思います。職場でも光っている女性の周囲では仕事もきっとなめらかに流れていっているはずです。
せっかく女性として生を受けたのに美しくなろうとしないのでは・・・人生がもったいないと思います。どんなに忙しくても、いえそのようなときこそ自分は美しくなる権利と義務を持った女性であるということを忘れないでもらいたいと思います。
今回は前々回の続きです。典型的チリ人にはスペイン人とインディヘナ(以前はインディオと呼ばれていました)の血が流れています。インディヘナの祖先は私たち日本人と同じモンゴロイドで遠い昔にアラスカ、北米を経て南米にたどり着いたのです。だから見た目は白人でもお尻は青い赤ちゃんも珍しくはありません!(^^)!東洋人と西洋人のハーフがタレントなどになることってよくありますよね、それと同じで、チリは東洋の真裏ですが東洋人と西洋人のハーフの国なのです。そう考えると女性をお国自慢にしてしまうのも納得出来るような気がしますが・・・さすが南米、自己主張が強いですねf(^―^;
そんな美人揃いの!チリにも美容外科はあります。一番有名な美容外科はアンデス山脈の中にあります!!首都サンチアゴはアンデス山脈の麓にあるので車で30分ほどで標高3千メートルの岩と崖しかない谷になりますが、そこに看板も何もない別荘のような鉄筋の建物が突然現れます。最初は「こんなところに住むなんて物好きだなぁ」と思っていたのですが実はチリで一番有名な美容外科だったのです。チリの女性はここに引きこもって大変身するのだそうです(・O・;
チリ人は南米では一番地味なのですがお隣のブラジルの美容外科はもっとすごいので(@_@;)また紹介したいと思います。ちなみにこの美容外科からさらに20分ほど行くとスキー場に着きますが、標高は富士山よりも高く滑っていると4・5回ターンすると酸欠で意識が遠のいて転びます(*_*)でも日本など北半球のスキーのナショナルチームが高地トレーニングをかねて合宿に来ていました。!
以前から漢方薬は注目されつつありましたが最近また急に漢方薬が注目されてきているとニュースで見ました。もう何年も漢方を飲んでいるとクリニカに通われている患者さんから聞くこともあります。そして患者さん達の話を聞いていると、漢方薬には副作用がないと思われている方が多いのに驚かされます。
結論から先に書くととどんな漢方薬にも副作用はあります。一般の薬、いわゆる西洋医学の薬と漢方薬の違いは有効成分を化学合成しているか天然のものから取り出すだけかの違いです。薬の作用(効き目)と副作用の違いとは、その作用が人間にとって都合が良いかどうかという人間の都合だけであって薬の化学的作用としては同じものなのです。つまり作用=副作用ですから副作用(毒)のない薬はないのです。漢方薬は効き目が穏やかなものが多く、言い換えれば作用が弱いものが多いので副作用も穏やか、つまり弱くて目立ちにくいのです。しかし弱い副作用でも長期間になれば健康を損なうことがあり得るので漫然と飲み続けるのは危険です。薬は必要最低限の量を最適な飲み方で服用しなければいけません。
余談になりますが「猫にマタタビの」マタタビも漢方薬ですが猫にマタタビをあげるとどうしてあんな心神耗弱状態!?になってしまうのでしょうか(?_?)
チリの話を2回ほど書きましたがそもそもそんな地球の真裏で2年半も何をしていたかは書いていませんでした(^^ゞ当時僕の大学の病理学の教授が外務省の委託を受けて消化器癌センターをチリの首都サンチアゴに設立していました。僕はそこでいろいろな癌の検査や手術などの指導をしていました。 また逆に僕も多くのことを勉強させてもらいました。
チリは南北に3千キロと長く(チリ人に言わせると南極はチリの領土なので(◎-◎;)南北に6千キロですが)北端は砂漠で南端は氷河に覆われています。東側はすべてアンデス山脈で、一番西はモアイ像で有名なイースター島です(ロビンソン・クルーソーの島もあるんですよ!)。日本からはニューヨークとマイアミで乗り換えて、実際に空を飛んでいる時間だけで26時間以上かかります(*_*) マイッタ
今でこそチリワインなどで名前を耳にしますが当時はチリに行くと言っても(?_?)な方がほとんどでした。今でもなじみの薄い方が少なくないと思いますが、知らないうちにチリを食べている方は非常に多いのです。サケ、ウニ、アワビ、マグロ・・・例えば回転寿司に行けば誰でもチリの海産物を口にしているのです。チリは遠くても実はもう日本人の生活に入り込んでいるのです!(^^)!
チリは海産物も豊富なのですがチリ人の自慢は3Wです。3WとはWeather(天気)、Wine(ワイン)、Women(女性)です。地中海性気候に恵まれた温暖な土地で、ワインに恵まれ、ここまでは容易に理解できるのですが、お国自慢が女性ってすごいですね!(^^)!この点に関しては日本も自慢していいと思うのですが、どうして「我が国の自慢」とまで言い切れてしまうのか!? 次回のチリ紹介はチリの女性と美容外科について書きます(^O^)/
患者「様」という呼称を目にすることが多くなって数年が経ちました。この呼称は厚労省の指導もあって国公立病院を初めとして一気に広がり、当初はマスコミなどで色々な論議もされました。しかし最近では論議も少なくなり「定着」してしまったようです。
当時勤務していた病院のナース・ステーションで「○○殿」と書かれた名札が一斉に「○○様」に変わったときの違和感を今でも覚えています。医療が単なるサービス業になってしまったような寂しさを覚えました。
もうすでに「患者さん」という呼称が失礼な世の中になってしまっているのかもしれませんが、やはり私は「患者様」という呼称には抵抗を覚えます。「患者様」という呼称の推進は医療サービスの向上の一環だそうですが「○○様」と呼ぶことが医療サービスの向上につながる、あるいはつながったとは思えませんし、第一「さん」が「様」になると患者さんと自分の距離が離れてしまうような感じがするからです。
患者さんとの会話の中のほんの些細なことが手がかりになって病気が見つかることも少なくありません。また美容外科でも問診よりも患者さんとの会話の方が患者さんの希望を理解する上で役に立つことも少なくありません。ですから私は週に一日勤務している一般病院でも私は「患者さん」という呼称を使っていますし、問診よりも会話を大事にしています。またクリニカのスタッフも患者さんとの会話を大切にしています。しかし言葉の受け取り方は一人一人異なりますから、もしそれを馴れ馴れしいとか不愉快に思われる方がいらっしゃいましたら遠慮なく忠告してくださればと思います。
前々回のコラムで「客観で見る顔」と「主観で見る顔」について書きましたが今回は客観的な顔、つまり人柄や主観を取り除いた顔について書きます。
多くの患者さんを診察していると自分の顔を知らない方が多いのに驚かされます。例えば左右対称の顔の人はまずいないのですが自分の顔が左右対称だと思っている方が多いのです。ほとんどの人は片方の目の方がタレ目だったり口元が斜めだったりしていて左右対称の人などまずいないのです。名前は出せませんがある人気女優さんなどは目の高さが左右で1㎝近く違います!!!人は人の顔を主観(先入観)で見ていると書きましたが自分の顔に対してさえも先入観で見ているのです。
時々は鏡で自分の顔を、すべてを忘れて感情も捨てて客観的に見つめてあげることも必要だと思います。より美しくなるための大発見があるかもしれません。毎日お化粧などで鏡は見ていても、何もせずに時間をかけて鏡を見ている方は少ないはずです。忙しさを理由にせずに鏡に向き合う時間を大切にしてください。 美しくなるにはまず自分の顔を知ることが大切です。
コラムの更新が久しぶりになってしまいました<m(__)m>でもG.W.で遊んでいたわけではなく休みは1日もなく、というか医者になってから今までG.W.は1回もありません(>_<)
G.Wの帰国ラッシュのニュースを見ていて、日本からチリに出張で来ていた方が交通事故に遭われた時のことを思い出しました。頸部(首)の脊髄損傷で生命の危険もあり、かといって現地の病院では治療にも限界があり日本まで搬送することになりました。大使がすばらしい方で私の母校の学長など各方面に手紙を書いてくれて受け入れ先は確保できたのですが問題は搬送手段でした。ICUから出せないほど重症の患者さんを地球の真裏の日本まで無事に運ばなくてはならないのです。
大使館の方達がみんなで世界中を探してくれてアメリカの搬送専門の会社を見つけてくれました。そしてその専用ジェットはICUに翼とジェットエンジンを付けたと言えるほどすばらしいものでした。ただ小型ジェットに大量の医療器械を装備しているので太平洋は横断できずチリーペルーパナマーメキシコーアラバマーカナダーアラスカーロシア(当時はソ連)―札幌―成田になってしまいました。装備も最高でしたがパイロット、ナースも最高でみな5カ国語以上で臨床が可能とのことでした。ただ・・・料金も最高でした。10年前でチリから日本まで約30000000円でした(@_@;)その方は労災が適用されたのでよかったのですがこれがもし観光客だったらと思うとぞっとします。
今の飛行機は安全だからと旅行保険をかけない方が多いそうですが海外旅行の際の保険は絶対に必要だと思います。ちなみにチリでは横断歩道から3メートル以上離れた車道で人身事故があってもそれは歩行者の過失であって、運転手から修理代を請求されます。その患者さんはその後かなり回復しバリアフリーの家でご家族と暮らされているとのことです。
旅行で世界観が広がれば美しさもきっと広がりますが、それは無事に帰ってきてのことです。美しさも健康であればこそです
僕は女性には「写真うつりはわるいけど写真の顔もキレイな人」になってもらいたいと思っています。どういうこと???と思われる方が多いかと思いますが「写真で見てもキレイだけど『本物はもっとキレイ』」な女性になってもらいたいということです。まず「写真うつり」とはどういうことなのでしょうか?
人が人の顔を直接見るときは客観と主観で見ています。簡単に言うと、その人の目や鼻の形(客観)も見ていますが先入観(主観)でも見ているのです。つまり顔という外面と人柄(ひとがら)という内面を合体させて見ているのです。ですから普段優しい人は優しそうに見えるのです。これに対して、その人の顔を写真で見るときは写真という画像を見ますから目や鼻の形など、客観的な要素が多くなります。つまり写真うつりがわるいということは逆に言えば本物の方がキレイ、内面的要素が実際の顔をさらに美しく見せているということでとても人柄が良いというすばらしいことなのです。
写真うつりがわるいということはむしろすばらしいことなのです\(^O^)/でも写真に写った客観的な顔自体も美しければもっといいですよね(∩.∩)もちろん読書や旅行をすることも美しさには重要ですが美容外科だけではなくオーラソーマ、アロマテラピー、心療内科・・・クリニカを利用して「写真でも美しいけれど本物はもっと美しい」だと言われる女性になってもらいたいと思います。
今回は少し汚いけれど、健康にとって重要な話をします。人の身体のほとんどは外側からは見えません。したがって身体の中で何かが起こっても痛みなどがなければ発見しにくい、言い換えれば痛みが出るぐらいひどくならなければ発見されないことが多いのです。もちろん病院などで検査を受ければわかることもありますが、病院に行く前に毎日しなければならないことがあります。
それは身体から出てくるモノすべてを目で見て確かめることです。汗、耳垢、鼻汁、痰、唾液、大・小便、帯下(おりもの)・・・あまり見たくないモノばかりですが身体はこれらによってSOSを出すことが多いのです。見たくはなくても見てください(◎-◎;)そして健康なときのそれらをよく覚えておいてください。
誰でも第一の主治医は自分自身なのですし、美しさも健康であってこそです。
これは静岡県が誇る霊峰富士!?ではありません!静岡の裏側の南米チリにあるオソルノという火山です。先日、森の病院から帰ってくる新幹線から富士山を見て遠い国での昔のことを思い出しました。最近はチリワインが日本にも多く入ってきていますが当時はチリという国名を耳にすることすらほとんどありませんでした。
なぜこんな写真を持ち出したかというと10年以上前に僕はチリに2年半ほど住んでいたからです。この10年でチリは飛躍的に発展しましたが当時はまだまだ発展途上国でした。しかし、豊かではありませんがみな生き生きとしていて、今の日本にはない、いや日本が無くしてしまったものが多くありました。僕は日本に生まれて良かったと思いますし、また日本が大好きです。だから今の日本がとても心配です。そして僕は今でもチリが大好きです。だからこのコラムでチリのことを時々紹介してそこから逆に日本のことも考えてみたいと思います。
僕は週に一回、栃木県那須の森の中にある病院(もちろん山の中)に行っています。ラ・クリニカ シズオカを始めたらもうまとまった時間を作って病院に勉強しに行くことは難しくなると思い、クリニカの準備をしながら半年間勤務した病院です。
外科の患者さんもいるのですが医師が少なく近くに病院もないのでありとあらゆる患者さんが入院しています。私にとってはパーキンソン病、脳卒中、心筋梗塞、認知症など外科ではあまり深くは経験することが出来なかった疾患や患者さんを経験できる病院です。ここの患者さん達のおかげで自分の医師としての守備範囲が少し広がった気がしました。パーキンソンや認知症の経験や知識はクリニカではあまり役には立たないかもしれないのですが医師をさせてもらっている間は少しでも守備範囲を広げたいと思っています(単なる自己満足かも!?)。
朝、静岡から那須に行って外来、病棟、そして夜は当直をして翌朝静岡に帰ってくるのは正直言ってつらいのですが(年のせい^_^;)「今週も来てくれたんだ」とおばあちゃんに言われるとついいい気になってしまう性格と酪農農家への往診なども楽しいので(たまに野菜もおみやげにもらえるし\(^O^)/)出来るだけ長く続けたいと思っています。
ー美容外科では何を聞くべきかー
美容外科にカウンセリングに行っても何を聞いたらよいのかわからない方がほとんどだと思います。しかし美容外科だからといっても身体のことですからほとんどは外科や内科の病院で聞かなくてはならないことと共通しています。したがって「どこの病院でも聞かなくてはならないこと」、「美容外科では聞かなくてはならないこと」に分けて書きます。
§どこの病院でも聞かなくてはならないこと(知らない方が意外と多いのです)
手術などの治療が本当に必要なのかどうか。
病院や美容外科に行く時にもうすでに治療をするつもりになっている方が多いのですが、実際には治療の必要がない方も意外と多いのです。
§さらに美容外科では聞かなくてはならないこと
<<術後のフォローアップについて>>
保険診療では術後の検診や処置でも料金が発生します。しかし美容外科では料金が発生しないことが多いので術後のフォローアップは出来るだけ少なくする傾向にあります。したがって「術後のケアは万全です」などと漠然とした内容ではなく検診にはいつ来ればいいのかなど具体的に聞かれた方がいいでしょう。
どの項目についても何も知らなければ何も聞けません。今はインターネットであらゆる知識を簡単に得ることが出来ます。美容外科である治療を薦められたら、もう一度その治療についてネットなどで調べてみるのも一つの方法かと思います。自分の身体のことなのですから任せっきりにしてしまうのではなく自分も努力しなくてはならない、努力をしないで簡単に美しくなれる方法などそうそうないということを再認識してください。
美容外科の利用の仕方みたいなことを書いたら4回にもなってしまいました(^^ゞ。論文や学会発表など医学的な文以外をもう長いこと書いていなかったので(言い訳?)、「文がかたすぎる」などの批判が多く(特にスタッフや身内から)、次回からは医者の裏話とかもう少しくだけたテーマも書きたいと思います。
ー同じ名前の手術でも美容外科により手術方法は異なりますー
美容外科を選ぶ際に一般の方は何を基準にすることが多いのでしょうか。料金や名前などで決めることが多いようですが具体的な治療(手術)内容で決められる方は少ないようです。大事な身体のことなのにどうして手術の種類や内容をおろそかにするのでしょうか。
その大きな理由に一つは「どの美容外科でも同じことをしている」と考えていることにあると思います。どこの美容外科の広告にも埋没法二重、脂肪吸引、豊胸術などが載っています。そして広告を見る一般の方にはどの美容外科でも同じ手術をしていると思っている方がほとんどのようです。しかし実際には埋没法のような小さな手術(簡単な手術という意味ではありません)でも術式はたくさんあり脂肪吸引や豊胸では手術法だけではなく麻酔法もたくさんあります。
そして手術や麻酔の方法を効果や副作用からではなく、コストや手間、医師のレベルで決めている美容外科もありますから自分にはどのような選択肢があり、どれがどのような理由で最適なのかは必ず説明してもらわなくてはいけません。また選択肢を説明せずに、「あなたにはこれしかありません」と言われてしまうこともありますから別の美容外科にも相談して(セカンドオピニオン)選択肢を知る必要があります。
美容外科でセカンドオピニオンを利用しない方が多いのはどうしてでしょうか。言い換えれば、美容外科に相談に行って治療や手術を十分に理解しないまま料金などで決めて手術などをして後悔する方がいるのはどうしてでしょうか?その理由には美容外科の側に原因があるものもありますが多くの美容外科に改善を求めるのは困難ですし、患者さんがしっかりしていればトラブルのほとんどは防げるので美容外科に相談に行く際に必要なことについて考えてみました。患者さんの側の理由としては
この3つが理由としては最も大きいと思いますので今回はまず最初の理由について書きます。
美容外科をお化粧の延長のように考えている方は埋没法の二重など比較的小さい手術を考えている方に特に多いようです。しかし例えば埋没法にも種類があり、埋没法の種類によっては修正が不可能な二重になってしまうこともあります。埋没法に限らずどのような小さな手術でもファンデーションを塗るのは全く異なる、大事な身体のことなのだということをいつでも絶対に忘れないでほしいと思います。
セカンドオピニオンという言葉が輸入されてもう何年にもなります。そもそもは癌治療の現場に導入された言葉です。現在ではすべての病院で、医師の説明を受けて手術などの治療方法を選ぶのが当たり前になっていますが、専門家ではない一般の方が医師の説明を受けてもどの治療方法を選んだらよいか分からないことが多いのが現実です。このような場合に他の医師や他の病院などの説明を受けてさらに理解を深めて治療方法を選択するという意味です。
もうすでにどの科でも当たり前のことになっていますが美容外科の外来ではまだまだ遅れているようです。例えば美容外科で最もポピュラーな手術の一つである埋没法にしてもいくつもの術式があり、術後の経過も手術によって異なります。それなのにどうして複数の医師、複数の美容外科の意見を聞かないで手術などを決めてしまう方が多いのでしょうか?・・・つづく・・・
外科では多くの患者さんの生死に立ち会わせていただき、生きることの大切さは全く言葉に出来ないほど身に染み付いています。しかしそれだけに生きて行けるからには少しでも美しく、それも見かけだけではなく内面をも含めた本当の意味で美しく生きるべきだと思います。
女性が美しく生き、美しい人生(苦労のない恵まれた人生という意味では決してありません)を過ごすために医療を利用する場合、外科・内科だけでも、美容外科だけでも、また心療内科だけでも十分ではありません。やはりこれらが一体となったシステムが必要です。そして今回、幸運にもすばらしい精神科医、アロマセラピスト、そして看護師やコーディネーターに恵まれ、女性が美しく生きるためのお手伝いが出来るクリニックを開設できました。しかしこのようなクリニックは日本でも初めてであるためまだまだ試行錯誤を繰り返さなくてはならなりません。そのためには患者さんの意見が最も重要ですので忌憚のないご意見をお待ちしております。看護師も医師も、そして病院もその育ての親は患者さん達なのですから。
尚、私や私達のクリニックを理解していただくために今後
などのコラムを掲載してゆきたいと思います。もちろん「こんなことが知りたい」などのリクエストがあれば喜んで書きますので相談フォームからでも結構ですから色々な意見をお待ちしております。
まず私についてですが、大学を卒業後外科に入局しました。外科を選んだのは外科が人の身体の最も広い範囲を対象としていると考えたからです。十数年間は外科一筋で乳癌、消化器癌の手術などが中心になっていました。当時の日本は癌の手術といえば癌を根こそぎ取り切ることのみが目的で、言い換えれば生き延びることのみが目的で乳房再建など患者さんの術後の生活、人生は二の次という社会的風潮でした。私はそのような状態に満足できませんでした。ですから虫垂炎(いわゆる盲腸)などで手術した際も手術の最後に形成外科の医師に教えてもらった縫い方で傷をふさいだりしていました(その分余計に時間がかかるので手術室のスタッフには迷惑をかけましたが)。
その当時は毎日が検査や手術でいっぱいで救急当直などもあり家にはほとんど帰れないような状態で(テレビドラマのように余裕のある外科医は見たことがありません)、他の科の手技を身につける時間など殆どありませんでした。その後医局の仕事を離れ研究専任になってからは自由に使える時間が出来たのを利用して、外科の臨床や研究は続けながらいくつかの大手美容外科などで形成外科、美容外科の手技を身につけさせていただき、また内科では内科の臨床を身につけさせていただきました(この頃は半年で休みが2・3日しかありませんでした)。 つづく・・・
12月1日、静岡市に「総合美容外科クリニック」であるLa Clinica Shizuoka(ラ・クリニカ・シズオカ)を開設しました院長の武中です。本来ならばクリニック概要で私の理念やクリニックの方針を述べるのが美容外科などの一般的なHPの形なのですが私は敢えて書かないことにし、略歴のみにとどめることにしました。
かっこいい理念などを書いてもそれでは白々しいだけですし、自分やクリニカを本当に理解してもらう手助けにはあまりならないと思うからです。
しかし医療、臨床、手術などに対する私の考え方などを、当クリニックに来てくださる患者様方にはもちろんですが一人でも多くの方に理解していただき、本当の意味で、広い意味で「美しく生きる」ために私達のラ・クリニカ・シズオカを利用してもらいたいという思いはもちろんあります。それに自分のことを何も説明しないのも礼を失していると考えますので自分自身やクリニックについてコラムで紹介させていただき、コラムを通して理解を深めていただければ嬉しい限りです。