手術の詳細
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
まず診察し本当に脂肪があるのか、またどれぐらいあるのかを評価します。いくらお腹が気になっていても内臓脂肪型(メタボリック型)であったり太腿が気になっていても筋肉ばかりで脂肪が少なければ脂肪吸引をしても効果が期待できないからです。
また、血液検査をして貧血などがあれば当院で薬を処方し(無料)、改善してからの手術になります。
いろいろなパターンがあるので、腹部を例に説明します。
当院ではバストの下ギリギリまでの脂肪を吸引します。つまり肋骨の上に乗っている脂肪まで吸引します。これは脂肪吸引を希望される女性の多くが肋骨の上、つまりバストのすぐ下側に脂肪を持っていて、少しでも前かがみになると「第2のバスト」が出てしまうためです。この部分の脂肪が無くなると第2のバストが消えるだけではなく、さらに結果としてアンダーバストが細くなるのでバストもより際立つようになります。
恥骨の上、つまり有毛部の脂肪まで吸引します。この部分の脂肪を残しておくとお腹だけスリムになっても恥骨の部分が盛り上がってしまうからです。
腰骨の上に乗っている脂肪を吸引し、さらに横方向から見える部分、いわゆる脇腹の脂肪を吸引し上腹部・下腹部のシルエットにつながった「くびれ」を作ります
ヘソの周りの脂肪は吸引するのが難しいのですが、これを残しておくと仰向けになったときにヘソのあたりが富士山のように盛り上がってしまいますのでこの部分もしっかり吸引します。
脂肪吸引には「痛みを取り除く麻酔」と「眠るための麻酔」が必要です。痛みさえなければ手術自体は可能ですが目が覚めたままですとどうしても緊張して筋肉に力が入ってしまいます。筋肉に力が入ってしまうとシルエットが不自然になりキレイなシルエットに仕上げることが難しくなってしまうので「眠る麻酔」が必要なのです。
当院では静脈麻酔を用います。これは点滴から眠るための薬剤を入れる麻酔で全身麻酔のように筋弛緩薬を投与したり人工呼吸器を付けたりする必要がなく、肉体的負担が軽いのが特長です。全身麻酔ほどの深い眠りではありませんが、当院では硬膜外麻酔により痛みがなくなっているので静脈麻酔が脂肪吸引を確実に施行する上では十分かつ最も安全で肉体的負担も軽い麻酔といえます。
また硬膜外麻酔で十分に鎮痛されているので点滴に鎮痛剤を入れる必要がなく、鎮痛剤による術後の吐き気などもありません。
当院では硬膜外麻酔を用います。これはお産の無痛分娩などでよく用いられる麻酔です。この麻酔により腹部や下半身などの痛みは少なくなります。そしてこの鎮痛効果は術後も続いてくれるので自分一人で交通機関を利用して帰宅することが可能なのです。
全身麻酔のみで脂肪吸引を行う美容外科もありますが、手術中の痛みを取り除くためには全身麻酔薬を多く使わなくてはならないので副作用が大きくなり、またその場合でも麻酔の終了と共に鎮痛効果はなくなるので目が覚めたとたんに激痛を感じます。
また局所麻酔のみで脂肪吸引を行う美容外科もあるようですが、局所麻酔は歯科や小さなケガなど狭い部分だけでしか痛みを取り除くことができません。したがって局所麻酔だけで広い範囲の脂肪吸引を安全、確実に行うことは不可能です。
一般に言われる「術後の痛み」は「自発痛」と「動作痛」の2種類に分けることができます。
じっとしていても感じる痛み(頭痛、腹痛など)を自発痛と言います。
硬膜外麻酔を使えば翌朝まで自発痛はほとんど感じません。翌朝からは自発痛がありますが、日常生活やデスクワークに支障が出るほどではありません。自発痛の期間は平均1~2日です。
硬膜外麻酔を使用しない場合には、痛みが手術直後から生じます。