テレビとワクチン接種
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
1990年代、テレビの国民的な人気ニュースキャスターが、「これでステロイドは最後の最後、ギリギリになるまで使ってはいけない薬だということがよくお分かりになったと思います」と、とテレビで話しました。
翌日から「ステロイドは使わない」と言う患者さんで病院は混乱し、結局、日本のステロイド治療が10年遅れてしまったことは以前書きました。
HPVワクチン(※1)の副反応(※2)も同じ、インフルエンザのタミフルも同じ、新型コロナのワクチンも同じ。いつの時代でもテレビ、マスコミの影響はとても大きいようです。
放送された内容がその後、医学的に間違いであると証明されても、薬に与えられた悪い印象は消えません。
テレビは医学的に間違ったことを放送しても、謝罪も訂正もしません。
医学的に間違った情報に便乗した悪徳な民間療法が、患者さんを標準治療(※3)から遠ざけます。
間違った情報・治療で苦しみ、最終的に死に至ることもあるのは、いつも患者さんです。
外科でも美容外科でも、とんでもない治療を希望する患者さんがいます。理由を聞くと、全員が「スマホで調べた」と言います。
医学的に間違った情報が「簡単に」手に入ってしまう時代になりました。
私達は今でもまだコロナ禍にさらされています。
あなたや、あなたの大切な人を守るために、正しい医学情報を手に入れて、
正しい選択をしてください。
分からなければ医者に聞けばいいのです。そのために医者はいるのです。
(※1)HPVワクチン:子宮頸がんの多くを予防出来るワクチン。やっと再開されました。
2021年4月のコラム「ワクチンとテレビ」を読んでください。
(※2)ワクチンの場合だけ「副作用」ではなく「副反応」というのは日本だけです。
英語ではどちらも「Side Effects」。これもマスコミの影響が大きいです。
(※3)医学的根拠に基づき、その時利用できる最良の治療であることが示された治療。