今年も来ました-名医百選!?
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
今年もまた出版社?から「いい病院100選」のような名前の本に掲載しませんか?という営業が来ました。そこで僕は聞きました。ミシュランのように調査員が調べてうちの病院を選んだのですかと。そうしたらそうではなくて、病院の調査などはしておらず、結局はお金を払えばどの病院でも掲載できるということでした。
「100選」なのに全然「選」をしていないのです。でもその本を手にした一般の方は、選ばれた「いい」病院が載っていると思ってしまいますよね。全くのインチキだと思いますからもちろん断りました。
何でこんな話を書いたかというと先日こんなことがあったからです。当院では風邪でも癌でも患者さんの相談は何でも受けつけていますがこんな相談がありました。
「友人が乳癌になって静岡の○○病院で手術することになっているが東京の△△病院に行った方がいいでしょうか?」という質問でした。
東京の△△病院は癌センターのように有名ではないので、僕は「どうしてそんな病院を知っているのですか?どうしてその病院がいいと思ったのですか?」と聞きました。そうしたら「いい病院100選」のような本に載っていたから。」ということでした。
その△△病院は僕の実家の近所にあり、小さい時から知っている病院でした。そして昔は確かに優秀な病院でした。ところが経営者が変わってからは、売上第一、医療レベルはその次という病院になってしまいました。だから「いい病院100選」のような本にも大金を払って掲載したのでしょう。
静岡の○○病院は症例数も多く十分信頼出来る病院ですから、もちろん、その病院で大丈夫ですよ、と答えました。このように病気や健康の不安に「付け込んだ」本を僕も本屋さんでたまに立ち読みしますが、「ふ~ん、こんな病院もあるんだぁ」ぐらいのつもりで読む方がいいと思います。ちなみに「美味しいお店100選」のような本もほとんどはこれと同じです。