不潔のすすめ-大人の場合
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
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今回は少しは医者らしいことを書きます(^^ゞ
「不潔のすすめ」と言うと、「えっ、不潔に!?」と思う方が多いと思います。でも「汚くしましょう」という意味ではなくて、清潔にし過ぎにないように気をつけましょうという意味です。実際には大人も子供も清潔にし過ぎている方が多いということです。
まず今回は大人の場合を書きます。シミやシワ、ニキビなど肌治療の診察の再、肌の状態や毎日のお手入れをどうしているかを患者さんに聞きます。そうすると顔だけではなく身体もきれいにし過ぎている、つまり洗いすぎて自分でひどくしている場合が非常に多いのです。頭のてっぺんから足先まで毎日石鹸を使ってゴシゴシ洗っている方が多いんです。
でもそんなに洗わなくてもいい、いえむしろそんなに洗ってはいけないのです。お肌の表面は、皮脂や細菌が混ざったものが膜を作って皮膚を守ってくれているのですが、石鹸やクレンジングはこれを壊してしまうのです。その結果、乾燥肌やニキビやシワ、さらにはシミを濃くしたり、肌荒れ、乾燥性湿疹を引き起こしてしまうのです。
冬は汗もそんなにかきませんから、脇やお尻などは毎日『軽く』石鹸で洗った方が良いのですが、それも手で泡立てた石鹸で軽く洗えば十分です。その他の顔や身体はは2日に1回で十分なんです。洗わない日は入浴剤でも入れて、ゆっくり暖まるだけで十分なのです。
「それじゃぁやっぱり不潔なのでは?」と思われるかもしれません。でも、もともと人の身体には分かっているだけでもなんと1000種類以上の細菌が住み着いていて、その数は600兆とも700兆とも言われているんですよ(@_@;)
でもこの膨大な数の細菌と人体がバランスをとって肌や健康を保っているのです。このバランスを崩してはいけないのです。
洗髪も同じです。女性の頭皮は男性より皮脂が少なく、また髪が長くて傷みやすいのでシャンプーは1日おきで十分です。シャンプーを使わない日はお湯で洗うだけで十分です。