静岡市駿河区の美容外科、美容皮膚科、
医療脱毛女性専用クリニック
ラ ・ クリニカ シズオカ  医療法人社団  静美心会

ナースキャップの想い出・・・その2

ラ・クリニカは開院18周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。

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ナースキャップの想い出・・・その2

 それは僕が小学校1年の夏のことです。当時の僕は学校が終わるとランドセルを玄関に放り出してすぐ遊びに行ってお腹が空くと家に戻って腹ごしらえをしてまた遊びに行くという生活を繰り返していました。そこで問題だったのは、腹ごしらえに帰った時に母がいないと冷蔵庫のものをかたっぱしから食べていたことです。晩ごはんの残りなどだけではなく、僕は晩ごはんの材料のお肉などを生で食べていたのです(^^ゞそんな毎日を送っていた僕にとうとう天罰が下り(当たり前なのですが)僕は疫痢(小児に見られる重症型の赤痢)になってしまいました(^_^;)そして国立伝染病研究所の隔離病棟に強制入院させられてしまいました。

旧国立伝染病研究所
(現東京大学医科学研究所)ここの広い敷地内の本当に隔絶された当時の隔離病棟

 今はもう赤痢なんて珍しい病気になっています。しかし当時の夏の初めの隔離病棟は赤痢の患者さんで満室でした。でも大人は回復も早くどんどん退院してゆきました。でも僕は身体も小さく(朝礼ではいつも一番前)体力も弱かったので入院が長く、秋が近づく頃まで入院になってしまい最後は病棟に一人きりになってしまいました。夕方になるとどの病室も暗くなり一人ぼっちの僕はとても寂しかったのです(自業自得?)そんな時、毎日夕方になると僕を膝に乗せて話をしてくれる看護婦さんがいました。もう顔は忘れてしまいましたが今でもその看護婦さんの温もりをハッキリと覚えています。特に大きなナースキャップは目に焼き付いています。今でも、ナーキャップを付けてキリッとした看護婦さんを見るとなぜか安心感を覚えるぐらいです(僕は決してナースキャップフェチではありません)。それに比べて主治医の印象は全く覚えていません。

こんなところに監禁されてしまいました(>_<)ゞ

 この時のことを思い出して思うのは、それほどに看護婦さんの存在が大きかったということです。このコラムを読んでくださっている方の中には看護士さんもいるかもしれません。激務で疲れ果ててしまっている看護士さんもいるかもしれません。でもそんな看護士さんに思い出してもらいたいのは、看護士さんは自分が思っている以上に患者さんから信頼され、そして頼りにされているということです。また看護士さんでない方には、看護士さんが目には見えない形でも頑張っているということを知ってもらいたいと思います。

ちなみにこれが赤痢菌で日本人の志賀潔が発見したので!(^^)!学名はShigella(シゲラ)という怪獣みたいな名前です。