静岡市駿河区の美容外科、美容皮膚科、
医療脱毛女性専用クリニック
ラ ・ クリニカ シズオカ  医療法人社団  静美心会

新春(遅すぎ^_^;)メディカルクイズ

ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。

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新春(遅すぎ^_^;)メディカルクイズ

 今年初めてのコラムはクイズから始めたいと思います。

 まず、あなたは十分な経験を積んだ優秀な救急外科医だと思ってください。そしてなぜか、救急処置に十分な器財、薬剤を積んで看護師達と車に乗って街中を走っています。 すると非常に大きな事故に遭遇しました。何十人もの人が負傷し、瀕死の重傷を負った人も多く横たわっています。事故は起こったばかりです。さぁ、あなたはまず最初に何をすべきでしょうか?

  1. 出血している人の止血をする。
  2. 傷から細菌が入らないように外傷を消毒する。
  3. 自分は重症の治療にあたり、看護師に軽傷を任せる。
  4. 重症の人に点滴を入れ、状態の急変に備える。
  5. 自分の携帯電話で救急車を呼ぶ。
  6. 助かる可能性のある人とそうでない人を分ける。

 医師や看護師にとって重要なことはいくつもあります。その一つに、自分の手に負えるかどうかをまず判断しなくてはならないということがあります。自分の実力以上のことをしようとしてもよい結果が出ることは少ないですし、また本当に必要な治療が遅れてしまうことにもなりかねません。

 たとえば病院の救急当直は外科医がすることが多いのですが、赤ちゃんからお年寄りまでありとあらゆる患者さんが来ます。当然その中には外科の範囲では対応できない病気もあります。したがってまず第一に自分の手に負えるかどうか、あるいは自分の手に負えない何かが潜んではいないかを診なくてはなりません。もちろんそれには自分の力を正確に把握していなければなりませんが。

 ここまで書けば答えは自ずと見えてくると思いますが、5の『救急車を呼ぶ』です。そんなこと医者じゃなくても出来るじゃないかと思われる方もいるかと思います。しかし医者一人で出来ることなどたかがしれています。また同時に治療できる患者さんの数など微々たるものです。自分の能力を超えていると判断したら、まずは正確な情報で確実に応援を要請する、簡単に言えば助けを呼ぶことが重要です。

 以前、「美しくなるにはまず自分の顔を知ることから」と書きましたが(自分の顔を知っていますか?)、自分を知ることは何事においても大事ですね。