手術もイメージからー外科のIchiro !・・・になれたらいいなぁ(^^ゞ
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
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前回は美しい自分をイメージすることの大事さを書きました。今回は手術とイメージングについて書きます。
外科医が手術の前に手術をイメージすることはとても重要であると僕は思います。ただイメージの仕方は一般外科と美容外科では異なってきます。外科の手術は場面の展開が多いからです。例えば胃癌の手術にしても、開腹―腹腔内(お腹の中)の検索―リンパ節摘出―病変摘出―消化管吻合(残った胃や腸をつなぐ)―閉腹など場面の展開があります。したがってイメージを作るときには自分で劇を作っていくかのようにイメージを『手術までに』作り上げてから手術に望まなくてはなりません。まだ執刀したことがない手術なら先輩の手術を見たりや医学書を読んでイメージを作り上げます。絵を描いて紙上のオペをしたりもします。もちろん病気の状態は患者さんごとに異なりますからイメージ通りにはならないことも多いのですが、手術の前の夜、布団に入ってから頭の中で手術をすることは欠かせませんでした。
これに対し美容外科の手術は目なら目だけというように場面の展開はあまりありません。しかし自分の手術操作がどのような効果になるか、つまりどのようなシルエットになるかを『手術終了まで』イメージし続けなくてはなりません。カウンセリングの日に手術を希望される方が多いので「布団の中で」とはいかず、手術までのごく短い時間でイメージを作り上げなくてはいけません。もちろんフェイスリフトや豊胸、乳房縮小、脂肪吸引など場面の展開のある手術では外科の手術のようなイメージングも必要です。
外科医なのだからテレビドラマの外科医のように医学的根拠に基づいて次から次へと切ったり縫ったりしているのだろう、と思われている方も多いかと思いますが外科医の頭の中ではそんなことも起こっているのです。
色々なスポーツでもイメージトレーニングが重要であることは立証されています。スポーツでも、手術でも、そして美しくなるためにもイメージングは重要なのです。なろうと思わないものにはなれないと思います。 まずはイメージから、です。