秋の肌-もっと不潔に
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
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今回は少し美容皮膚科医らしいことを書きます。「乾燥肌」と聞くと冬の乾燥した肌を思い浮かべる方が多いと思います。ところが乾燥肌は秋の涼しくなって、湿度が下がっていく時期に作られてしまうのです。
涼しくなってくると皮脂、つまり脂汗は急に少なくなってきます。皮脂は肌を乾燥から守っているものですから、これが急に少なくなるということは乾燥から肌を守る力が急に弱くなるということです。つまり涼しくなっていくのよりも早く肌は乾燥してくるのです。
人の肌はうまく出来ていますから乾燥してくると乾燥しないように頑張ります。どう頑張るかというと皮膚の表面の角質という部分を厚くします。そうすると確かに乾燥しにくくはなりますが、逆に化粧水などが入りにくくなります。こうしてさらに乾燥がひどくなり、冬が来る前に乾燥肌が出来上ります。
昨年、「不潔のすすめ」というコラムを書きましたが、クレンジングや洗顔は少なくなった皮脂を落として乾燥をもっとひどくしてしまいますから、秋こそクレンジングや洗顔をもっといかげんにして『お肌を不潔に』して下さい。