患者様と患者さん
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
患者「様」という呼称を目にすることが多くなって数年が経ちました。この呼称は厚労省の指導もあって国公立病院を初めとして一気に広がり、当初はマスコミなどで色々な論議もされました。しかし最近では論議も少なくなり「定着」してしまったようです。
当時勤務していた病院のナース・ステーションで「○○殿」と書かれた名札が一斉に「○○様」に変わったときの違和感を今でも覚えています。医療が単なるサービス業になってしまったような寂しさを覚えました。
もうすでに「患者さん」という呼称が失礼な世の中になってしまっているのかもしれませんが、やはり私は「患者様」という呼称には抵抗を覚えます。「患者様」という呼称の推進は医療サービスの向上の一環だそうですが「○○様」と呼ぶことが医療サービスの向上につながる、あるいはつながったとは思えませんし、第一「さん」が「様」になると患者さんと自分の距離が離れてしまうような感じがするからです。
患者さんとの会話の中のほんの些細なことが手がかりになって病気が見つかることも少なくありません。また美容外科でも問診よりも患者さんとの会話の方が患者さんの希望を理解する上で役に立つことも少なくありません。ですから私は週に一日勤務している一般病院でも私は「患者さん」という呼称を使っていますし、問診よりも会話を大事にしています。またクリニカのスタッフも患者さんとの会話を大切にしています。しかし言葉の受け取り方は一人一人異なりますから、もしそれを馴れ馴れしいとか不愉快に思われる方がいらっしゃいましたら遠慮なく忠告してくださればと思います。