ケロリン・太田胃散・カニの甲羅・抗癌剤
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
以前薬の副作用について書きました。漢方薬といえども副作用があるので同じ薬を漫然と飲み続けるのはよくないと書きました。しかし病気になってしまったら副作用はあっても(どんな薬にも副作用はありますが)治療のために最低限の薬は飲まなくてはなりません。また病気にまではなっていなくても市販の頭痛薬や胃薬を常備薬として持っていて飲むことは少なくないと思います。特に12月は忘年会など日本ならではの「楽しい行事!?」があって市販薬に頼る方も多いと思います(外科医も例外ではありません(^^ゞ)。ではそのようにして飲む薬はどのようにして選んだらいいのでしょうか。
どの市販薬にも特長となる成分や薬学的理論があります。でも選ぶ目安は成分や理屈ではなく、医学的ではないとか原始的と言われるかもしれませんが(^^ゞ、服用して合うか合わないかなのです。ちなみに僕の常備薬はケロリンと太田胃散ですf(^―^;外科では最新の抗癌剤や1回分で何十万円もする薬剤を患者さんに投与することもありましたが、そんな時でも僕自身は頭が痛ければケロリンを、胃の調子が悪ければ太田胃散を飲んでいました。 ですから先輩に「1本何十万円もする最新の抗癌剤を取り寄せて、自分はケロリンかぁ」とよく笑われました。でも古くても安くても自分のカラダ に合う薬が一番いいのです。
癌の患者さんに「カニの甲羅やキノコから作られたものを飲みたいのですが」と聞かれることがよくありました。極論になるかもしれませんが、効いてくれて副作用がひどくなければ最新の抗癌剤でもイワシの頭でもいいと僕は思います。ただし、薬を服用したら合うか合わないかを必ず自分のカラダに問いかけてみなければいけません。このことは病院でもらった薬でも同じです。臨床の場でたまにあるのですが、全く同じ成分の薬でもメーカーが異なると、なぜか患者さんによって合う合わないが起きることがあります。薬は漫然と飲んではいけません。必ず自分のカラダに「効いていますか?」「副作用は?」と聞いてください。