樅の木
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
ラ・クリニカは開院19周年を迎えました。これも、何度もご来院頂いてる多くの患者様のおかげと、スタッフ一同、心から感謝をしております。
明日はクリスマス・イブです。一人一人いろいろなクリスマスがあると思います。僕も年令と同じ数だけのクリスマスがありました。小さいときにはクリスマスの意味も分からずに、ただ何となく「今夜はいつもと違うぞ」と思っていた頃もありました。
うちの玄関の横には小さな樅(もみ)の木がありクリスマスになると父がそれを掘り起こして部屋に飾っていました。父が亡くなったので、これは僕がやらなくちゃと思い父が掘り起こしていた様子を思い出して、まねをして掘り起こして部屋に飾りました。でもしょせん小さな子供のやることですからもみの木の根っこを切ってしまっていて、クリスマスが終わって玄関の横に植え戻したのですが枯れてしまいました。その枯れてゆくもみの木の印象が強かったのか、ぼくはクリスマスツリーがどうも苦手で、街角のツリーを見るとなぜかコートの襟を立てたくなります。5畳半の下宿で(もちろん風呂無しトイレ無し^_^;)一人クリスマスもありました(これってクリスマスとは言わないのかな(^^ゞ。
僕は美容外科医になる前は外科医でしたが外科医の時に病院以外でクリスマスを迎えたことはただの1回もありませんでした。クリスマスの夜に緊急手術をしたこともありますし、また患者さんの最後を看取って、医学の限界に悔しい思いをしたこともあります。
「今年のクリスマスは何にも無いや」なんて思っている方もいるかもしれません。でも人生には色んな12月24日があると思います。去年の12月24日から1年間生きてこられたのですから、すべてのことに、ほんの少しでも感謝してみてもいいのではないかと思います。
だいぶ前のコラムで「チリのサンタは夏バテ気味」と書きましたが、オーストラリアのサンタはサーフィンに乗ってくるそうです!?人生にも、世界にも色々なクリスマスがありますね。でも世界には戦争に巻き込まれたり貧困でクリスマスどころではない人達にもいます。ほんの少しでもいいですから、そのような人達に思いを馳せてくれればと思います。